いまのところ自己作成用として無料サービスを行っているのは下記の1社だけですが、今後は増えてくるかもしれません。
ケアプランをたてるにあたっても、何が問題なのかを発見する必要があります。
次ページの表はそのアセスメントと、それに対応するケアプラン、つまりサービスの利用回数などのおよその目安を示したものです。
表は介護保険サービスだけを取り上げています。
しかし地域には介護保険サービス以外のものもありますので、それをうまく組み合わせてみるとよいでしょう。
たとえば次のようなサービスの有無や利用できる回数などの調べてください。
〔給食サービス〕〔ミニデイサービスや託児所〕〔会食会やお茶のみ会〕〔ふれあいサロン〕〔外出援助のボランティア〕などです。
また家屋改造などに自治体独自の援助を行っているところもあり、介護保険の限度を超えそうなときに利用価値があります。
アセスメントの項目に対応させてありますので、組み合わせによって1種のサービスで複数のニーズを充たすことができます。
事援助の両方が必要なときに「複合型ヘルパー」にする。
濯・掃除の両方が必要なときには、1人の家事援助ヘルパーに頼む。
する日には、いうまでもなく介護ヘルパーは不要なので計画から外す。
必要と思われるサービスをはじめから全部計画するというやり方と、はじめは一部を利用してさらに必要なら増やすというやり方もあります。
特に介護者のいる場合には、まずはじめにデイサービス(適所介護)やデイケア(適所リハビリテーション)などの適所サービスから利用してみるのもよいでしょう。
この利用で介護者に自由な時間ができて、ストレスが少なくなり、その結果として家での介護もそれほど大変ではなくなるという例もあるからです。
健康管理:かかりつけ医に問い合わせたところ、心臓病の状態はあまりよいとはいえず心不全を起こす可能性があるので日常の症状などに注意する必要があるとのこと。
心臓病の薬を正しく服用し、食事は塩分を少なめにする必要があるとの指示があった。
菌は部分入れ歯だが、囲みがきが十分とはいえずに汚れが目立ち口臭もある。
嘆下障害はない。
便通は下剤も使われているせいもあって1日に一度ある。
介護者の介護負担:長男は仕事で忙しくほとんど介護の手伝いはできず、孫たちも年少のため介護者としては長男の妻しかいない。
幸い勤め先の理解もあって、残業もなく午後5時半には退社できる。
介護がもっとも大変なのは、午前7時頃のBさんの起床から介護者が出勤する8時半境までの時間帯である。
日中はBさんはひとりとなり、昼食の介助とおむつ交換を兼ねて以前からホームヘルパーの援助を受けていた(月曜〜金曜、それぞれ午前11時から午後1時)。
入浴は月に2回、土曜日に訪問入浴を受けている。
長男の妻が忙しい中でもすべての家事を行っており、食生活もバランスのよい食事で、洗濯や掃除、整理もよく行われている。
経済:長男夫婦が共働きで、Bさんの年金もあり、孫たちの教育費にいくらかかかるものの経済的な問題はない。
家族関係:親子・夫婦関係ともに問題はない。
介護者は、Bさんが元気な頃は子どもたちの世話をしてもらって仕事に行けたと感謝している。
社会交流:Bさんにはホームヘルパー以外に他人と接する機会はない。
介護者は勤めを持っているので同僚との交流はある。
ストレス:介護者はBさんを介護することに抵抗はないものの、介護と家事そして仕事とかなりストレスが大きい。
いわゆるお嫁さん介護の典型的な例かと思われます。
ニーズとしては、Bさん自身のニーズ、介護者のニーズ、家族全体のニーズという面で整理することになります。
健康管理は、Bさんの心臓病をよい状態に維持し、心不全などの微候があれば早く発見し、かかりつけ医の診療につなげることが必要となります。
「日常の病状観察」また「口の中を清潔に保つ」ことはBさんがこれまで二度も肺炎を起こしたこと、入院のたびにADLが低下したことから考えると、重要なニーズといえます。
口の中の汚れは細菌を増殖させ、それが知らぬうちに肺に落下して肺炎を起こす(誤嘱性肺炎)ことがあるからです。
したがってこの場合に「口の中の清潔」がニーズとなります。
ADLについては、寝たきりでベッドから離れることもない現状では、今後ますます重度化し、手足の拘婦はひどくなって床ずれもできるようになったりしますので、「ADLの重度化予防」というニーズがあります。
このためには家にいるときは、できるだけベッドから離れていること(離床)、さらに家の外での心身の活動が必要になります。
ベッドから離れる生活は、この方の場合に1人ではできません。
そこで起き上がりの介護を少しでも楽にするため「電動ベッド」を利用します。
ベッドから離れ、外に出かけるための車椅子も必要となります。
これらは「福祉機器」のニーズがあることを示しています。
食事は、脳卒中の麻痔と拘綿のため、今後も介助喜必要とする状態は変わらないとみてよく、したがって「食事の自立」あるいは介助量の軽減のための方策は変えなくてよいとみていいでしょう。
このような考え方は、おむつをそのままに介護援助ありとみるのではなく、排滑を排便と排尿に分けて考えることからスタートします。
次に、排漸二は自立を目指すほかに、清潔に保つというニーズがあることに目を向けていく必要があります。
実際にホームヘルパーが排便だけをポータブルトイレで介助すると、非常によい結果を得ることも少なくありません。
ここで「ポータブルトイレの利用」という新しいニーズが生まれたことにお気付きかと思います。
目標を持つと次々に新しいニーズが生まれてきます。
入浴は現在は月2回の訪問入浴ですが、これでは身体の清潔という面では少ないといえましょう。
特に夏期では不潔になりがちです。
これも排滑と同じで「身体を清潔に保つ(入浴回数を増やす)」というニーズがあることになります。
介護負担は、何といっても起床から出勤までの負担を軽くするニーズがあります。
介護者はこの時間内に、Bさんのおむつ交換、洗面、薗みがき、着替えなどのすべての介護を行い、その内に食事をつくり、Bさんの昼と子どものお弁当、自分の出勤前の準備と、まるで戦場のような忙しさに追われています。
もし、この時間帯にBさんの介護を一手に引き受けてくれる人がいたら、介護者の仕事は忙しくはあってもふつうの家庭と変りありません。
したがってこの場合に、「Bさんの起床後の介護の肩代り」というニーズがあることがわかります。
日中の介護負担については、先に述べましたようにすでにホームヘルパを利用しているので、このままでよいでしょう。
夜間は、一度はBさんのおむつ交換で起こされるので、できればこの「夜間おむつ交換の介護負担」のニーズも解決したいものです。
家事、経済の2つの問題についてはニーズはないとみてよいでしょう。
つまり何らかのサービスを考えなくてもよいことになります。
家族関係についても同様にニーズはありません。
社会的交流では、Bさんはホームヘルパー以外の人との接触はありませんので、もっと多くの人と交流の機会を持つニーズはあります。
ストレスは、まず第一に介護者のストレスに注目して軽減をはかるニーズがあることははっきりしています。
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